法被と半纏の特徴

オリジナルはっぴとオーダーはんてんは、よく同じものとして扱われます。

しかし江戸時代の歴史を調べると、元々は全く別ものであることが分かります。

現在オリジナル制作などで販売流通している商品は、ほとんどが法被のディテールを一部取り入れた半纏という事になります。

●オリジナルプリント作成ハッピ

法被とは、単衣羽織りのような衿の折りかえった短衣で、胸には共布で出来た紐が付いています。袖も広袖のものがあります。

オーダーメイド名前入れ半纏にはそのようなバリエーションはありません。

別注半被はもともと羽織りを簡略化したものであり、江戸中期の逼迫した財政難の中で大変貴重であった反物の節約のために激安オーダーメイド制作されました。

羽織りよりも手軽に作れる格安別注品ということで、名前入れ法被・ハンテンはたちまち下級武士や雑兵の上衣として普及します。

確かに幕府の財政は芳しくありませんでしたが、商業が盛んになり商人達だけは豪華な羽織りに身を包んでいました。

武士たちは町人達よりも劣る衣服を身に付ける虚しさから少しでも逃れようと、禅宗の「法」に重ね合わせてオーダーメイドハッピを「法被」と書くようになったとか。

別注法被の背面や腰、衿の部分にはこの頃から家紋や店名が印刷製作され、それらは権威や絆のシンボルとして用いられていました。

●特注印刷制作はんてん

名前入れ法被の登場から程なくして、天保の改革により庶民の羽織り着用が禁止されてしまいます。

羽織りの簡易版である法被も、貧しい庶民にとっては武士にしか着る事の許されない「高級品」でした。

そのため、庶民は法被に代わるものとして、別注半纏を着用するようになります。

この別注半纏は、当時庶民のヒーローであった”火消し”が着用していた事から急速に流行します。

半纏は法被と別に、前身ごろに紐が付いていません。そのため、帯を締めて着ます。

衿や背中にはやはり屋号や家紋がオーダーメイドで名前入れ印刷され、「印半纏」となります。現在ではイベント名や企業名入れがプリントされている着用方法です。

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